大分県で仕事を探すなら、有効求人倍率や転職しやすい職種などをチェックしておくとよい。大分県の有効求人倍率は1.48倍と、日本全体の有効求人倍率の1.62倍よりは0.14ポイント低い。しかし、求職者一人に対して1件以上の求人があるため、転職者には有利な状態と言える。また、大分労働局の調べによると、大分県での新規求人申し込み件数は平成30年の3月時点にて5,179件。それに対して新規求人数は10,129件もある状況だ。その中には、4,399件の正規社員募集が含まれている。大分県の高齢化率は32.4%と、高齢化社会が進んでいるエリアだ。それを受けて、職種で言えば医療・福祉関係の仕事の求人が多い傾向にある。ついで、棚卸業・小売業、サービス業、建設業、製造業が挙げられる。大分県には、石油化学プラントや自動車工場、半導体工場、鉄工所など、幅広い業種の大手業者からの求人がバランスよく出ている状態である。
なお、大分県の正社員の平均年収は398万円のため、東京などの首都圏から転職する場合は年収ダウンも覚悟しておいた方が良いだろう。ただし大分県は物価は安く、家賃の相場については別府市であれば37,100円、大分市だと40,900円という安さは魅力と言える。大分県に転職する際は、首都圏の人が思っているよりも年収や物価などの面でギャップが大きくなると思っておくとよいだろう。しかし、適度に街並みが広がり、適度に田舎のムードを味わえる移住先として人気の県でもある。「住みたい田舎」ベストランキングにもランクインするほどだ。そのおかげで大分県への移住希望者は多く、食べ物が美味しく安いことも人気の理由だ。